2018年

8月

01日

香水の聖地 南仏グラース

 

世界的に有名な香水の聖地 南仏グラース

 

美しい花畑に囲まれた南仏グラースは、世界的に有名な香水の街。あの有名な香水「シャネルNo.5」もここで産声をあげました。グラースの街の歴史をご紹介します。

香水の街、南仏コートダジュール地方のグラース(Grasse)。シャネルとクリスチャン・ディオールが自社香水専用の花畑を持つ、世界的に有名な香水の聖地です。マリリン・モンローが愛用していたという、かの有名な香水「シャネルNo.5」もグラースで誕生しました。

グラースの温暖な気候と肥沃な土地は、ローズ、ジャスミン、オレンジフラワー、においすみれなど香水の材料として使われる様々な花の栽培に適しているのです。

花が最も美しいのは5月から6月にかけて。毎年5月に開催される「ローズ祭り」期間中は、街は美しいピンク色のセンチフォリア・ローズで埋め尽くされ、気品溢れるエレガントな香りに包まれます。

グラースを香水の街として発展させたのは、16世紀、フランス国王アンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスの功績という説があります。雅なものをこよなく愛したカトリーヌ・ド・メディシスは、イタリアから連れてきた調香師に命じ、上質な香りの花々を生産していたグラースを香水作りの拠点としたそうです。

また、当時、なめし皮産業で栄えていたグラースの街では、革手袋を生産していましたが、皮製品独特の匂いが悩みの種でした。そこで、グラース産の花から抽出された香りのよいエッセンシャル・オイルを使って、皮の匂いを消し、良い香りを残す方法が考案されました。グラースの革手袋は貴族の間で大流行します。時代が移り18世紀になると、なめし皮産業は衰退し、香水がグラースをささえる産業に取って代わるのです。

 

グラースの街には多くの香水メゾンがあり、オリジナルのオー・ド・パルファム(Eau de Parfum)を作れるところもありますよ。

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2018年

6月

03日

サント・マリー・マジョール大聖堂

 

マルセイユ サント・マリー・マジョール大聖堂

 

マルセイユ旧港の北に隣接した新港ラ・ジョリエット停泊区の一番の見所は、港に面して優雅にたたずむ、落ち着いた緑と白のストライプのサント・マリー・マジョール大聖堂(La cathédrale Sainte-Marie-Majeure)です。

19世紀後半、経済発展の著しいマルセイユに建築された重要な建造物のひとつで、歴史遺産にも指定されています。

ビザンチン様式を取り入れたこの美しいカトリックの大聖堂は、その立派なファサードも去ることながら、見事な内部装飾も見逃せません。

 

「ラ・マジョール」(La Major)と愛称で呼ばれるサント・マリー・マジョール大聖堂です。マルセイユの観光では是非見学コースに入れて下さい。

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2018年

5月

04日

フランスで最も美しい村 ゴルド

 

南仏プロヴァンス観光と言えば、リュベロン地域(Luberon)を語らない訳にはいきません。リュベロンはその大部分が自然公園として保護されている山地で、白い岩肌、古く美しい街並み、ぶどう畑やラヴェンダー畑など、プロヴァンスらしい魅力あふれる地域です。「フランスで最も美しい村」に指定されている小さな可愛らしい村がいくつも集まっています。

リュベロンの中央にあるゴルド(Gordes)は、その代表格。宮崎アニメ「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われている美しい村です。南仏に多くある岩山や断崖の上に作られた「鷹ノ巣村」のひとつで、丘の頂上には16世紀の城がそびえています。

そのほか18世紀の教会、カフェやレストラン、ギャラリーなどが入った石造りの建物が立ち並びます。最も美しい村をゆっくり堪能されてはいかがでしょうか。風景のどこを切り取っても絵葉書のような光景です。またこの村からはリュベロンの大パノラマを鑑賞できます。

ゴルド全景の写真ポイントは、南西部から村に向かう車道の脇にあります。D15 ルート・ドゥ・カバイヨン沿い、ゴモー通りとの交差点のすぐ北です。

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2018年

4月

11日

ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院

 

優雅なノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院

 

ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院(Basilique de Notre-Dame-de-la-Grade)は、旧港の南側の標高150mの小高い丘の上に建つ、優雅なローマ・ビザンチン様式の聖堂です。(最初の聖堂の建立は13世紀初頭、現在の様になったのは19世紀中頃になります)

ノートル・ダムとは、直訳すれば「私たちの貴婦人」、つまり聖母マリアのことです。

鐘楼の上に立つ高さ10mの黄金色に輝くマリア像は、マルセイユ旧港から航海に出る船乗りたちの安全を見守ってきました。地元マルセイユっ子からは、ラ・ボンヌ・メール(La Bonne Mère)(良き母、優しい母)の愛称で親しまれています。

聖堂内の壁面や天井にはモザイク画が楽しめます。また柱やアーチの縞模様は寺院の壮麗さを引き立たせていて一見の価値があります。

テラスからは地中海とマルセイユの街並みの360度大パノラマを満喫できます。

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2018年

3月

09日

フランスのミモザ・サラダ!

 

フランスのミモザ・サラダ!

 

今、南フランスではミモザの季節真っ盛り。今回は、ミモザにちなんでフランスの「ミモザ・サラダ」の話題です。

ゆで卵の黄身を砕いてミモザの花に見立てる「ミモザ・サラダ」(Salade Mimosa サラッド・ミモザ)です。

オリジナルのミモザ・サラダはロシアやウクライナの料理のようです。ゆで卵のほか、サーディンや鯖など魚の缶詰、ゆでたじゃがいも・にんじん、玉ねぎなどが入ります。細かくした各材料とマヨネーズを交互にミルフィーユのように重ねていくお料理です。一番上には砕いた卵の黄身を敷き詰めます。

では、フランスの「ミモザ・サラダ」はどんなサラダなのでしょうか?何人かのフランス人に聞いてみたところ、やはり人によって答えはまちまち。

そこで、今回は、数あるレシピの中から、百科事典や辞書で有名なフランスの出版社ラルース(Larousse)の料理百科事典「ラルース・キュィジンヌ(Larousse Cuisine)」のレシピをご紹介します。あくまで一つのレシピとして。

「ラルース・キュィジンヌ」の「ミモザ・サラダ」レシピ (4人分)

材料

ゆで卵 2

アーティチョーク・ハート(缶または瓶詰) 4

レモン 1

レタス 1

エストラゴン入り酢 大さじ2

オリーブオイル 大さじ4

エストラゴン入りマスタード 小さじ1

塩、胡椒 少々

作り方

ゆで卵を作り、冷めたら殻をむく。アーティチョーク・ハートの水分を切り、レモン汁につけておく。

レタスを洗って一口大に切る。

酢、オイル、マスタードをよく混ぜ、塩・胡椒を足し、ドレッシングを作る。

ゆで卵を二つに切り、黄身と白身を分ける。黄身は細かく砕く。白身は小さく切り刻む。

アーティチョーク・ハートの水分を切り、薄切りにする。レタスにドレッシングを和えておく。

器にレタスを敷きつめる。アーティチョーク・ハートを並べ、中央に卵の黄身、その周りに白身を並べる。すぐに召し上がれ。

お料理というのは、同じ名前でも場所や家庭によって、いろんなバリエーションがあるのが楽しいですね!目に美しく、味も美味しいお料理をいただくと、誰もが幸せな気持ちになりますよね。

 

あなたもインスピレーションのままに、お好みの「ミモザ・サラダ」を作ってみてはいかがでしょうか?

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2018年

1月

26日

ニーム

 

南仏ニーム(Nîmes)

古代ローマ時代を体験!

 

古代ローマ帝国の主要都市だった南仏ニーム(Nîmes)。保存状態のよいローマ遺跡が多く残る美しい街です。

街のいたるところにローマ時代の面影があるニーム、中でも必見のスポットをご紹介します。

 

円形劇場 (レ・ザレン Les Arènes)

古代建築の中でも最大級の迫力あるモニュメントです。日本語オーディオ・ガイドを聞きながら劇場内を見学すれば、古代ローマ時代の1日を疑似体験できます。

古代神殿 (ラ・メゾン・カレ La Maison Carée)

コリント式円柱で支えられた装飾の美しい古代ローマの神殿、ラ・メゾン・カレ。完全な姿で現存する世界で唯一の神殿です。中で、ニームの街の歴史の3D映画を見ることができます。

マーニュの塔 (ラ・トゥール・ドゥ・マーニュ La Tour Magne)

噴水と花や木々の緑あふれるフォンテーヌ庭園の中、小高い丘にそびえるマーニュの塔。かつては城壁の一部でした。最上部は残っていませんが、その姿はおもむき深く、印象的です。高さ32メートルの最上部からは、眼下にニームの街の素晴らしいパノラマが広がります。

 

 

今でも古代ローマが息づくニームの街で、悠久の歴史に思いをはせてみませんか?

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2017年

12月

29日

サントン人形

 

サントン人形

 

この可愛らしいお人形は何でしょう? 南仏プロヴァンスでは、12月4日聖バルブの麦蒔きの後、キリスト誕生をテーマにサントン(santons)という粘土細工の小さな人形を飾ります。

この展示は、クレッシュ(crèche =飼い葉桶)と呼ばれ、登場人物は、キリスト、ヨセフ、マリア、東方の三博士、天使、牛、ロバなど。 こだわる人は、旧約聖書どおり、キリストは誕生日1225日午前0時から、東方の三博士は贈り物を持ってキリストの馬小屋に到着した16日から飾るとか。

この期間なら、エクス・アン・プロヴァンスのミラボー通りでサントン人形による「キリスト誕生」と南仏プロヴァンスのジオラマ(面積8)が見学できます!

 

また、エクス・アン・プロヴァンスのサントン市(Foire aux santons)が ロトンド噴水広場の横で開かれます。工房でひとつひとつ手作りされたサントン人形が売られています。ラヴェンダー畑、羊の群れと羊飼いなど、プロヴァンスの伝統的な風物詩の人形もたくさんあります。

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2017年

11月

29日

プロヴァンスの12月

 

南仏プロヴァンス クリスマスが近づきました 

 

クリスマスのことをノエル(Noël)といいます。クリスマスはとっても楽しみなうきうきしたイベントです。そのノエルが近づくと、マルシェ・ドゥ・ノエル(クリスマス市)のスタンドが設置されます。

エクス・アン・プロヴァンスのメインストリート、プラタナスの並木道、ミラボー通りには、ノエルのオーナメントやお菓子(ヌガー Nougats、パン・デ・ゼピス Pain des épices)などがいっぱい。ホットワイン(Vin chaud)、アクセサリーや雑貨店など、50あまりのスタンドが並びます。

ホットワインなど飲みながら、マルシェ・ドゥ・ノエルをぶらぶら歩き、いかがですか?

さて124日は聖バルブ(Sainte Barbe)の日です。

聖バルブは、女性の聖人で消防士の守護神です。

 

この日、南仏プロヴァンスの風習では、小皿などに湿らせたコットンをのせ、麦を蒔きます。クリスマスまでにスクスク元気な緑の苗に育てば、翌年は豊作だとか。 クリスマスの食卓や、プロヴァンスでこの時期に飾られるクレッシュ(Créche)というキリスト生誕シーンのミニチュアに置かれます。 年明け2月初めに、畑の四隅に植えるのだそうです。

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2017年

11月

10日

祝福の谷の修道院

 

フランス最大の「祝福の谷の修道院」

 

ローヌ川を挟んで南仏アヴィニョンの反対側にある街、ヴィルヌーブ・レ・ザヴィニョンは、あまり知られていませんが、実は見応えのある名所が集まっています。

サン・タンドレ要塞の隣の「祝福の谷の修道院」(Chartreuse du Val de Bénédiction シャルトゥルーズ・デュ・バル・ド・ベネディクスィヨン)も、そのひとつです。

このフランス最大のカルトゥジオ修道院は、14世紀に教皇イノケンティウス6世によって建立されました。

フランス革命で大きな被害を受けましたが、修復され、今ではアーティストの活動の場になっています。7月のアヴィニョン演劇祭の舞台にもなり、文化的に重要な役割を果たしています。

教皇宮殿のフレスコ画も手がけたマッテオ・ジョヴァネッティによるチャペルのフレスコ画、美しい3つの回廊、色とりどりの花が咲き乱れる庭が訪れる人の心を惹きつけます。

南仏の力強い日の光がさしこむ回廊を歩き、みどり鮮やかな中庭からどこまでも広がる青空を見上げると、清々しく、祝福された気持ちになります。

 

夏季は、ガーデン・レストラン「レ・ジャルダン・デテ」(Les Jardins d'été)で食事ができます。カフェもあります。

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2017年

10月

22日

サン・タンドレ修道院と要塞

 

サン・タンドレ修道院と要塞

 

南仏プロヴァンス、ローヌ川沿いの街ヴィルヌーブ・レ・ザヴィニョンにある「フィリップ美貌王の塔」から約1キロの高台に、2つの絶景ポイントが並んでいます。庭園が有名な「サン・タンドレ修道院」(Jardins de l'Abbay Saint-André)と巨大な双子の塔を持つ「サン・タンドレ要塞」(Fort Saint-André)です。

 

「サン・タンドレ修道院」は10世紀に建てられ、この修道院は、1314世紀にこの地域で大きな力を持っていました。建物はフランス革命で破壊され一部を残すのみですが、2ヘクタールの広大な敷地には、バラ園、樹齢100年のオリーブの木々、さまざまな地中海性の植物が植えられています。美しい庭園、テラスからのローヌ川と対岸アヴィニョンの素晴らしい眺め、両方が楽しめます。

お隣の「サン・タンドレ要塞」は、14世紀にフランス国王「フィリップ美貌王」が建設しました。当時教皇領だった対岸アヴィニョンを監視し、国境線と「サン・タンドレ修道院」を防御することが目的でした。3.5ヘクタールの巨大な要塞の中は街になっていました。塔にのぼり、城壁の上を歩くと、いまにも中世の騎士が出てきそうな雰囲気です。ローヌ川流域とアルピーユ山脈、アヴィニョンの街の大パノラマが広がります。

 

よく晴れた日の散策コースに是非おすすめです!

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2017年

10月

09日

フィリップ美貌王の塔

 

フィリップ美貌王の塔

 

ヴィルヌーブ・レ・ザヴィニョン(Villeneuve-lès-Avignon)は、ローヌ川をはさんでアヴィニョンの対岸にある美しい街です。

教皇庁がアヴィニョンに置かれた14世紀、フランス国王領だったヴィルヌーブ・レ・ザヴィニョンは教皇の別宅や枢機卿のお屋敷が並ぶ華やかな街でした。

この街の歴史でいちばん重要な人物は、美しい容姿で知られたフランス国王フィリップ4世、通称「フィリップ美貌王」 (Philippe le Bel フィリップ・ル・ベル)です。

13世紀後半、彼は、国境だったローヌ川沿い、フランスと対岸アヴィニョンをつないでいた聖ベネゼ橋(アヴィニョン橋)のたもとに監視塔「フィリップ美貌王の塔」 (Tour Philippe le Bel トゥール・フィリップ・ル・ベル)を建て、ヴィルヌーブ・レ・ザヴィニョンをフランス王国の要の街としました。

 

「フィリップ美貌王の塔」の最上部からは、アヴィニョンの街とローヌ川流域一体の美しい景色が広がります。塔に上って、アヴィニョンの街をゆっくり鑑賞してみませんか?

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2017年

9月

28日

ポルクロル島

 

地中海に浮かぶ「黄金の島」ポルクロル楽園にようこそ!

南仏プロヴァンス最南端の街イェール(Hyères)の沖合に、「黄金の島々」と呼ばれる3つの島があります。もっともアクセスがよく、ヴァカンス客に一番人気なのが、ポルクロル島(Porquerolles)です。

ポルクロル島へは、イェール本土から船で約30分。長さ7.5キロ、幅3キロの東西に延びるアーチ型の島です。

どこまでも透明な遠浅のターコイズ色の海。きめ細かな淡いベージュ色のビーチ。美しく穏やかで、時間を忘れて心からリラックスできる特別な場所です。

ポルクロル島では、海やビーチでのアクティビティのほか、ハイキングやサイクリングコースも充実しています。島では車は禁止。移動手段はレンタル自転車がおすすめです。島じゅうを観光できます。

青空と松の木陰が気持ちのいいサイクリングコースを抜ければ、まるで楽園のような美しい海とビーチが目の前に広がります!

島の中心は港の周り。広場を囲むようにして、カラフルなパステルカラーのお店やレストランが並び、にぎわいます。

中心地にあるココ・フリオというジェラート屋さん。ポルクロル島で作られている、フレッシュで美味しいジェラートを楽しめます!70種類もの中から選べます。

78月のヴァカンス期間は活気にあふれるポルクロル島。のんびり滞在を楽しみたい方は、人影もまばらな春秋がベストシーズンです。美しいビーチを独り占めできます!

 

本土からほんのわずかな場所に、黄金の楽園が待っています!

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2017年

9月

15日

フォンヴィェイユ

 

フォンヴィェイユ ドーデの「風車小屋」

 

南仏プロヴァンス南西部、アルル(Arles)から10キロ離れたアルピーユの丘陵地帯)に、フォンヴィェイユ(Fontvieille)という小さな村があります。

パリで記者をしていたアルフォンス・ドーデ(Alphonse Daudet)は、陽の光に満ちあふれた美しい田園風景に魅了され、この村で繰り返しバカンスを過ごしました。

1869年、ドーデが、南仏プロヴァンスの情景や日常生活、伝説などを活き活きと綴った「風車小屋だより」(Lettres de mon moulin)*が出版されます。

「風車小屋だより」は、それまで注目されていなかった南仏プロヴァンスを一気に有名にします。フランスにプロヴァンス・ブームが起き、パリジェンヌ達がこぞってバカンスで訪れるようになったそうです。

小説は、筆者がフォンヴィェイユに実在する古い「風車小屋」(Moulin)をすっかり気に入り、パリから移り住んで来るところから始まりますが、実際にはドーデはこの風車小屋に住んだことはありません。

「ドーデの風車小屋」(Moulin de Daudet)は、今は小さな博物館になっています。小説によると、ドーデは引っ越してきた夜、風車小屋の中で「うさぎが月の光で手足を温めて」いるのを見つけてビックリしたのだとか。

 

小高い丘に立つこの「風車小屋」からは、ドーデが愛した南仏プロヴァンス、アルピーユの美しい風景が広がります。

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2017年

8月

23日

イエール

 

南仏イェール

マルセイユから約85キロ東、地中海に面したイェール(Hyères)は、南仏プロヴァンス最南端の美しい街です。冬でも温暖で、年間を通じて晴天日がもっとも多い地域のひとつです。

街の正式名称は、イェール・レ・パルミェ。「ヤシの木のイェール」という意味で、7000本ものヤシの木が南国ムードを演出しています。

南に突き出したジアン半島をはじめ、40キロ続く海岸線にはたくさんのビーチがあり、海水浴、ヨット、ダイビング、カヤックなどのマリン・スポーツを楽しめます。

少し内陸の旧市街には中世の面影が残り、パステルカラーの可愛らしい建物が立ち並びます。

十字軍に参加したテンプル騎士団が12世紀に建てた「テンプルの塔」や19世紀に建てられたイタリア式劇場、ドゥニズ劇場。

旧市街からほど近い高台には、地中海とイェールの街のダイナミックなパノラマが一望できる絶景スポットがいくつかあります。抜けるようなブルーの空と海を背景に、木々の緑に囲まれ、淡いオレンジ色の瓦屋根がつらなる街並が広がります。

 そのほか、絵葉書のような景色のサント・クレール公園・サン・ベルナール公園。

 

軽いハイキングを楽しみながらお城と城壁の跡。遺跡の最上部からは、遠くまで広がる海とイェールの街の大パノラマを体験できます。ビーチと市街散策を楽しんだ後、ぜひ足を伸ばしてみてください。美しい景色を目の前に、穏やかな、ほっと一息つける空間が待っています!

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2017年

8月

12日

カランクでハイキング

 

地中海の秘密の隠れ家

カランクでハイキング

 

地中海の宝石、カシのカランク(地中海に面して切り立つ石灰岩の断崖に囲まれた入江)をじっくり堪能できるハイキング・コースがあります。

地元の人に人気なハイキングと海水浴を両方楽しめるスジトンというカランクに行くコースです。 松林と白い石灰岩で囲まれた道を進んでいくと、息をのむほど美しいブルーの地中海が眼下に開けて

きます。抜けるような青空と海、白い岩壁のコントラストを満喫しながら道順に従ってビーチまで降りれば、そこはまるで秘密の隠れ家です。天気に恵まれれば、10月初旬まで泳ぐことができます。

抜けるような青空の下、グラン・ブルー(地中海)の楽園で最高のひと時を過ごしてみませんか?

 

コースによりますが、往復で約2時間程度。売店や着替える場所などはありませんので事前のご用意をお忘れなく。

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2018年

8月

01日

香水の聖地 南仏グラース

 

世界的に有名な香水の聖地 南仏グラース

 

美しい花畑に囲まれた南仏グラースは、世界的に有名な香水の街。あの有名な香水「シャネルNo.5」もここで産声をあげました。グラースの街の歴史をご紹介します。

香水の街、南仏コートダジュール地方のグラース(Grasse)。シャネルとクリスチャン・ディオールが自社香水専用の花畑を持つ、世界的に有名な香水の聖地です。マリリン・モンローが愛用していたという、かの有名な香水「シャネルNo.5」もグラースで誕生しました。

グラースの温暖な気候と肥沃な土地は、ローズ、ジャスミン、オレンジフラワー、においすみれなど香水の材料として使われる様々な花の栽培に適しているのです。

花が最も美しいのは5月から6月にかけて。毎年5月に開催される「ローズ祭り」期間中は、街は美しいピンク色のセンチフォリア・ローズで埋め尽くされ、気品溢れるエレガントな香りに包まれます。

グラースを香水の街として発展させたのは、16世紀、フランス国王アンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディシスの功績という説があります。雅なものをこよなく愛したカトリーヌ・ド・メディシスは、イタリアから連れてきた調香師に命じ、上質な香りの花々を生産していたグラースを香水作りの拠点としたそうです。

また、当時、なめし皮産業で栄えていたグラースの街では、革手袋を生産していましたが、皮製品独特の匂いが悩みの種でした。そこで、グラース産の花から抽出された香りのよいエッセンシャル・オイルを使って、皮の匂いを消し、良い香りを残す方法が考案されました。グラースの革手袋は貴族の間で大流行します。時代が移り18世紀になると、なめし皮産業は衰退し、香水がグラースをささえる産業に取って代わるのです。

 

グラースの街には多くの香水メゾンがあり、オリジナルのオー・ド・パルファム(Eau de Parfum)を作れるところもありますよ。

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2018年

6月

03日

サント・マリー・マジョール大聖堂

 

マルセイユ サント・マリー・マジョール大聖堂

 

マルセイユ旧港の北に隣接した新港ラ・ジョリエット停泊区の一番の見所は、港に面して優雅にたたずむ、落ち着いた緑と白のストライプのサント・マリー・マジョール大聖堂(La cathédrale Sainte-Marie-Majeure)です。

19世紀後半、経済発展の著しいマルセイユに建築された重要な建造物のひとつで、歴史遺産にも指定されています。

ビザンチン様式を取り入れたこの美しいカトリックの大聖堂は、その立派なファサードも去ることながら、見事な内部装飾も見逃せません。

 

「ラ・マジョール」(La Major)と愛称で呼ばれるサント・マリー・マジョール大聖堂です。マルセイユの観光では是非見学コースに入れて下さい。

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2018年

5月

04日

フランスで最も美しい村 ゴルド

 

南仏プロヴァンス観光と言えば、リュベロン地域(Luberon)を語らない訳にはいきません。リュベロンはその大部分が自然公園として保護されている山地で、白い岩肌、古く美しい街並み、ぶどう畑やラヴェンダー畑など、プロヴァンスらしい魅力あふれる地域です。「フランスで最も美しい村」に指定されている小さな可愛らしい村がいくつも集まっています。

リュベロンの中央にあるゴルド(Gordes)は、その代表格。宮崎アニメ「天空の城ラピュタ」のモデルになったとも言われている美しい村です。南仏に多くある岩山や断崖の上に作られた「鷹ノ巣村」のひとつで、丘の頂上には16世紀の城がそびえています。

そのほか18世紀の教会、カフェやレストラン、ギャラリーなどが入った石造りの建物が立ち並びます。最も美しい村をゆっくり堪能されてはいかがでしょうか。風景のどこを切り取っても絵葉書のような光景です。またこの村からはリュベロンの大パノラマを鑑賞できます。

ゴルド全景の写真ポイントは、南西部から村に向かう車道の脇にあります。D15 ルート・ドゥ・カバイヨン沿い、ゴモー通りとの交差点のすぐ北です。

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2018年

4月

11日

ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院

 

優雅なノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院

 

ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院(Basilique de Notre-Dame-de-la-Grade)は、旧港の南側の標高150mの小高い丘の上に建つ、優雅なローマ・ビザンチン様式の聖堂です。(最初の聖堂の建立は13世紀初頭、現在の様になったのは19世紀中頃になります)

ノートル・ダムとは、直訳すれば「私たちの貴婦人」、つまり聖母マリアのことです。

鐘楼の上に立つ高さ10mの黄金色に輝くマリア像は、マルセイユ旧港から航海に出る船乗りたちの安全を見守ってきました。地元マルセイユっ子からは、ラ・ボンヌ・メール(La Bonne Mère)(良き母、優しい母)の愛称で親しまれています。

聖堂内の壁面や天井にはモザイク画が楽しめます。また柱やアーチの縞模様は寺院の壮麗さを引き立たせていて一見の価値があります。

テラスからは地中海とマルセイユの街並みの360度大パノラマを満喫できます。

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2018年

3月

09日

フランスのミモザ・サラダ!

 

フランスのミモザ・サラダ!

 

今、南フランスではミモザの季節真っ盛り。今回は、ミモザにちなんでフランスの「ミモザ・サラダ」の話題です。

ゆで卵の黄身を砕いてミモザの花に見立てる「ミモザ・サラダ」(Salade Mimosa サラッド・ミモザ)です。

オリジナルのミモザ・サラダはロシアやウクライナの料理のようです。ゆで卵のほか、サーディンや鯖など魚の缶詰、ゆでたじゃがいも・にんじん、玉ねぎなどが入ります。細かくした各材料とマヨネーズを交互にミルフィーユのように重ねていくお料理です。一番上には砕いた卵の黄身を敷き詰めます。

では、フランスの「ミモザ・サラダ」はどんなサラダなのでしょうか?何人かのフランス人に聞いてみたところ、やはり人によって答えはまちまち。

そこで、今回は、数あるレシピの中から、百科事典や辞書で有名なフランスの出版社ラルース(Larousse)の料理百科事典「ラルース・キュィジンヌ(Larousse Cuisine)」のレシピをご紹介します。あくまで一つのレシピとして。

「ラルース・キュィジンヌ」の「ミモザ・サラダ」レシピ (4人分)

材料

ゆで卵 2

アーティチョーク・ハート(缶または瓶詰) 4

レモン 1

レタス 1

エストラゴン入り酢 大さじ2

オリーブオイル 大さじ4

エストラゴン入りマスタード 小さじ1

塩、胡椒 少々

作り方

ゆで卵を作り、冷めたら殻をむく。アーティチョーク・ハートの水分を切り、レモン汁につけておく。

レタスを洗って一口大に切る。

酢、オイル、マスタードをよく混ぜ、塩・胡椒を足し、ドレッシングを作る。

ゆで卵を二つに切り、黄身と白身を分ける。黄身は細かく砕く。白身は小さく切り刻む。

アーティチョーク・ハートの水分を切り、薄切りにする。レタスにドレッシングを和えておく。

器にレタスを敷きつめる。アーティチョーク・ハートを並べ、中央に卵の黄身、その周りに白身を並べる。すぐに召し上がれ。

お料理というのは、同じ名前でも場所や家庭によって、いろんなバリエーションがあるのが楽しいですね!目に美しく、味も美味しいお料理をいただくと、誰もが幸せな気持ちになりますよね。

 

あなたもインスピレーションのままに、お好みの「ミモザ・サラダ」を作ってみてはいかがでしょうか?

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