アヴィニョンに教皇庁が置かれたのはなぜ?
南仏プロヴァンス地方で、マルセイユ、エクス・アン・プロヴァンスに次ぐ第3の都市が、地中海に注ぐローヌ川沿いの街、アヴィニョン(Avignon)です。
中世時代、教皇庁が約70年間置かれ、カトリックの中心地として、また文化・芸術の街として栄華を極めました。ローマからアヴィニョンに教皇庁が移されたのは、教皇が権力を持つことをよく思わない当時のフランス王「フィリップ美貌王」が、ローマの政治的混乱につけ込み、教皇庁を自分の監視下に置きやすいアヴィニョンに移すよう要請したことが背景だそうです。
アヴィニョンの街は、アヴィニョン歴史地区として、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。その内容は、教皇宮殿、司教関連建造物群、アヴィニョン橋です。
ほぼ当時の状態を保つ、全長4.3kmの立派な城壁に囲まれた市街には、教皇庁時代の華麗な建物がそこら中に並んでいます。最も荘厳な建物は、世界遺産の教皇宮殿です。総面積1万5000㎡のヨーロッパ最大のゴシック式宮殿で、祝宴大広間、礼拝堂、柱廊、教皇の書斎・寝室など25ヶ所が見学できます。日本語オーディオ・ガイドを借りて、華やかな教皇庁時代のアヴィニョンの街を思い描いてみませんか?
<教皇宮殿>
開館時間、入場料などは教皇宮殿公式ページ(英語)を参照のこと。アヴィニョン橋の見学がついているお得なチケットもあります。
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