旧慈善院の意外な歴史

マルセイユ最古のパニエ地区

バラ色の旧慈善院の意外な歴史

 

旧港の北側、新港ラ・ジョリエット停泊区のすぐ東側に、マルセイユで最も歴史のあるパニエ地区があります。曲がりくねった細い石畳の坂道が続く古い街並みです。

その歴史は紀元前600年頃、ギリシャのフォカイヤ人の入植までさかのぼります。大規模な改修工事を経て、今では画廊や陶芸工房、お洒落なカフェやレストラン、かわいい雑貨屋などが集まる観光スポットです。

パニエ地区の一番の見所は、旧慈善院(または旧施療院)(La Vieille Charité ラ・ヴィエイユ・シャリテ)です。18世紀初頭に貧困層の救済を目的に建築されました。バロック様式の華麗な建造物で、歴史遺産に指定されています。ドームを持つ立派な中央礼拝堂を、3階建ての美しい回廊が囲んでいます。現在は、2つの博物館および展覧会場になっていて、建物を見学しながら芸術鑑賞も楽しめます。

 

ローズピンクと白の石壁が青空に映え、美しく華やかな旧慈善院ですが、実は長年、廃墟の状態が続いていました。1940年初頭、建築界の巨匠ル・コルビュジェがその老朽化を指摘しましたが、マルセイユ市が改修工事を完成したのは1986年のことです。1951年に旧慈善院が歴史遺産に登録された時、その荒れ果てた状態は、まるでローマ遺跡のようだった、とマルセイユ地元紙の新聞記者は皮肉そうに語っています。

http://activities.his-j.com/CityTop/MRS.htm

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マルセイユ観光案内所
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