紀元前1世紀に出来た小さな港町カシはマルセイユの東30kmに位置するワインの産地でもありまた入り江と岸壁で知られる観光地でもある。ノーベル賞を受賞したフレデリック・ミストラルは《Qui a vu Paris et pas Cassis, n'a rien vu》《パリを見てカシを見ないのは何も見ないに等しい》と言った程。カシのカラフルな街並み、入り江(カランク)の見事なエメラルドグリーンに光る海、岸壁から眺める展望は素晴らしく息をのむ。カランクへ行くには観光船を利用するか徒歩でもアクセス可能。マリーンスポーツは勿論の事周辺はナショナルパークになっていてハイキング、VTT,ロッククライミングなどスポーツするには最高、更にカナイユ岬からラ・シオタに続く県道D141の標高400mの高さから目に入る曲がりくねった道路越しに映るカルキの岩と地中海の壮大な景色の余りうっかりするとハンドル操作を誤りかねない程である。観光だけでなく折角南仏に来たのだからゆっくりと景色を楽しみながら美味しいブイヤベースとカシのワインに舌鼓を打つのも悪くない。
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